忍び大好き有川(@otomechan_nel)です!
今回は、
百花百狼フルコン後
総評
をお届けします!
※ネタバレ全開です。ご注意を。
では、早速参りましょう。
1.百花百狼 総評
MAX★5で評価しました!
ストーリー | ★★★★ |
キャラ | ★★★★★ |
システム | ★★ |
音楽 | ★★★ |
スチル | ★★★★★ |
では、細かくご紹介していきます!
1-1.ストーリー★★★★
【マイナス1の理由】
ルートによっては「主人公の行動が受け入れ難い」という展開があったから。
誰のルートかというと、蝶兄ルート…。
このルートは、個人的に「主人公の優柔不断が、仲間の死を招いた」ルートだと思いました。
攻略対象5人の中で、ある意味一番忍びモノらしい展開だった蝶兄ルート。
月下丸ルートも仲間死にまくったので、納得いかんっちゃいかんのですけど。
でも、月下丸の時の主人公は、そこまで酷くなかった。
蝶兄ルートの主人公は、迷いに迷ってたんですよね…。
まあ、なんでかって言うと、蝶兄がそばにいなかったから。
他のルートは、攻略対象がそばにいてくれて、主人公の支えになってたんだよね。
半蔵ルートに至っては、ホントに凛々しくなって。蝶兄ルートを先にやった私としては、「同じ主人公?」って疑いたくなった(笑)
でも、蝶兄は立場上、そして真面目な忍びだからこそそれができなくて。
里の命令に逆らう訳にはいかないから。
それでも、もう少し主人公が早く忍びとしての自覚を持って仲間と対峙したら、何か…変わってたのかな…と。
でも、【百花百狼蝶次郎・月下丸・黒雪ルート感想~控えめに言って最高~】
上記の記事でも書いたんですけど、蝶兄ルートの展開をあれ以外考えられるかっていうと、しっくり来るのがやっぱ「仲間が死ぬ」っていう展開なんだよな…。
悔しいことに(笑)
【ストーリー全体】
その他、ストーリー全体としては、非常によくまとめられていたと思います。
amazonレビューでは、金太郎飴という感想も見受けられましたが、蝶兄と月下丸はそんな節もあったけど、他は全然違う展開になったので。
敵の動きに関して大きく分けるなら、
- 蝶兄・月下丸・黒雪
- 五右衛門・半蔵
となるけど。
蝶兄と月下丸やって思ったのは、この二人は三国恋戦記的な、大筋展開が似てるという意味での金太郎飴なのかな、と思いました。
まーそれでも歴史モノって無駄に長くなることが多いですが、
百花百狼は「天正伊賀の乱」と「秀吉の後継者争い」の2つに焦点当ててコンパクトにまとめたなぁと思いました。
物足りない感じもあったかもしれませんが、無駄に長いよりはマシかと。
これで、天正伊賀の乱から扱って…ってやってたらそれなりの長さになってたと思うけど。
主人公おらんし、そのへんは、作中でうまく過去話として納めてくれてるかと。
【百花百狼における物語の展開の仕方】
普通、物語って起承転結が基本で。
山もあれば谷もあるんですけど。
この作品はそれがあんまり感じられなかったかなあ、と。
基本構造は
京都へ行く→秀吉殺しの濡れ衣→逃亡生活
の3段階。
逃亡生活の中で、山あり谷ありになっているかというと……。
蝶兄ルートはずっと下り坂だし(笑)
五右衛門と半蔵は、割と始終上り坂気味だったかな。
五右衛門のバッドは、最後の最後でガクッと下り坂になったけど。バッドだから当たり前かもだが(笑)
でも、半蔵のバッドは、個人的には全然バッドに感じなかったので、平坦。
月下丸と黒雪は平坦な道が続いてた印象。
だからなんだろ、
すげえ胸熱!!\(^o^)/
すげえ萌える!!\(^o^)/
みたいな場面が特にないというか。
いや、それでも「面白い」と感じるし、振り返って印象に残ってるシーンがあるから、そこが山と言えば山なのかもだけど。
他の乙女ゲーに比べると、随分と静かに熱いタイプの展開だったなーという印象。
1-2.キャラ★★★★★
キャラは、とにかく良かった!!
無駄な人が、サブも含めて誰一人としていなかった。
ストーリーがあっさり味付けだけど、キャラが濃いので、そこでバランスがとれている。
恨まれ役は、とことん恨まれ役だし。
いい人は、とことんいい人だし。
みんなのキャラがきちんと立ってるから、邪魔もしないし、被りもしないし。そこが素晴らしい。
だから、推しを決めるのが難しい…!!(笑)
昨今、攻略対象多すぎて若干のキャラ頭被りを感じる作品が多い中。
攻略対象5人で、ハピエンとバッドエンドしかないのは物足りないと感じるかもしれませんが!!
中途半端に攻略対象多くて、「明らかに扱い雑だよね」っていうよりは、これくらいコンパクトでいいと思う。
数撃ちゃ当たるじゃなくて、一人ひとりを大切にしてくれる…それが百花百狼だと思うんです。
だから、よくいる俺様もいないし、ツンデレもいないけど。
百花百狼の世界観にあった子たちばかり。
ただのヤンデレにさせないってのがうまいよねぇ……。あんな過去あったら、むしろ黒雪、健気なレベルだろってなる。
あと、この記事書いてて思ったけどツンデレいないんだよな。珍しい。半蔵もツンデレとは違うし。
時代が時代だから、メガネキャラがいないのはさておき。でも現代なら蝶兄はメガネ担当だな(笑)
【サブキャラ談義】
この作品のキャラのいいとこは、憎まれ役が徹底されてること。
秀吉と勘道。
こいつら二人の外道設定で、仲間の死への恨みも、理不尽なことへの憤りも、全部こいつらにぶつけられる(笑)
これで、ルートによっては秀吉と勘道がいい人てした、とかやられると冷める。
あとは、里の仲間3人。
猿之助、伽羅、霞。
もーね、この子達がいたからこそ蝶兄ルートは存在すると思うよ!
黒雪のルートでは、半蔵に好きな手裏剣聞くとかミーハーな姿も見せてくれたし(笑)なんやねん、好きな手裏剣てwww
サブキャラって、いすぎても無駄に終わるけど、この三人は一人欠けてもダメだし、一人多くなってもダメだった。
霞がいるかな?って思ったけど、この子がいることで、より勘道の外道っぷりが分かるし、忍びらしい展開にも持っていけた。
ので、むしろ伽羅のが存在としては危うかったかもしれない。
でも、伽羅も主人公と近い年齢の同性ってことで、必要な存在だったし、「友達」としての地位があったから…
確か月下丸ルートだったと思うけど、座頭忍に操られたときの切なさがね。際立つよね。
猿之助は狂言回しかな、と。この子、蝶兄・月下丸・黒雪の里の仲間ルートの時は結構大事な役目だったかと。
あとはルートによっては道中出てくる子ども。
この辺も、必要最低限の登場だから、うまいと思う。
徹底的に無駄を省いた設計なのが、百花百狼のシンプルさ加減を生んでる。
1-3.システム★★
【マイナス3の理由】
- クイックセーブ&ロードの使い勝手が悪い
- バックできない
- 回想録が全ての選択肢を選ばないと登録されない
以上3点によって、マイナスしてます。
中でも1番上の、QS&Lに関しては致命的だったなと。
選択肢のところでできないもんだから、普通のセーブをするしかないという。
QSLの意義って、選択肢をやり直すことじゃないですか。
なのに選択肢が出てきてる場面で使えないってのは、もはやある意味がない(笑)
普通のセーブ&ロードはできるので、プレイに支障はないですけど。
にしても、なぜそんな仕様にしたのか謎。
ぶっちゃけ、プレイ中は「QSLできないのか?」と思ってました(笑)
2番目のバックについては、まあ、できないゲームもたくさんあるので、そこまで気にはなりませんが。
でも、このゲームに関してはQSLの使い勝手が悪い分、そういうところでカバーしてくれたら良かったのになーと。
3番目は、完全にフルコンの手間がかかるっちゅーだけです(笑)
ハピエンとバッド2つあるので、一つのエンドにつき、一つ選んでいけばいいですけど。
でも、プレイの仕方としては基本、
ルートに入るために好感度上げる→
ルート入ったらハピエン目指してあげ続けるorバッド目指して途中で下げる
って形になると思います。
で、この回想録はルート入る手前から回収する羽目になるので、よくあるルート入って後半だけ好感度上げ下げ調整すればフルコンできる…訳じゃないのがちょっとめんどい。
選択肢毎にセーブして、会話の合流地点までいったらロードして…ってやれば、後半の好感度調整だけでもなんとかなるし。
昔は…そんなん普通だったのにな…人間、楽を覚えるといかんですね(笑)
【好感度アップ演出などはOK】
他、システム面ではオトメイト作品で言う「愛キャッチ」があるので、そこは分かりやすい。音もでるし。
あとは、スキップもサクサク。
選択肢までスキップとかはできないですけど。
デフォ名呼びもしてくれるし。
キャラの音声の個別のオンオフはなかったけど、これは特に問題なし。
1-4.音楽★★★
【マイナス2の理由】
- 戦闘BGMはもうちょい緊迫感欲しかった
- 甘い展開だよー!みたいなBGM欲しかった
要するに、BGMによる臨場感演出が惜しい。
特に、戦闘シーンに関しては、立ち絵をうまーく使って表現してたので。
あれで音楽も良かったら、ノベルタイプの乙女ゲーの中では一、ニを争うレベルの戦闘演出だったと思うんだよなー。
2番目は、さもそも甘い展開少ないので(笑)それっぽいBGMかける場面がなかったかもですけど。
乙女ゲーだと、「このBGM聞くと、あの人との思い出のシーンが蘇る」みたいなのあるじゃないですか!
そういう、印象に残るBGMは少なかったかなと思います。
私が音量調節下手なのか、最近プレイしてる乙女ゲー、あんまりBGMが耳に残らないのよなー。
ちなみに、公式サイトで少しだけBGM視聴できます。
1-5.スチル★★★★★
スチルは文句なし★5でしょう!!
すばらしいスチルの数々、ありがとうございます。
スチルは差分含めず一人14枚あります。
欲しいと思った所で出てくれるし、戦闘場面のかっこよくも切ないスチルもあれば、甘いスチルももちろんあります。
個人的に嬉しかったのは、バッドもスチルがあったことと、攻略対象の1枚スチルがあったこと。
バッドのスチルがこれまたキレイなんですよね…。
そして攻略対象の1枚スチルも壁紙にしたいレベルの美しさで…
スチルって、物語の場面を文字だけじゃなく、絵で出してくれるので、イメージが広がるんですよね。
で、そういった役割の中で、1枚スチルって、攻略対象の表情がよくわかるものだと思うんです。
文字だけじゃ分からない、悲痛そうな様子や、主人公に向かって微笑んでる様子とか。
いうなればスナップ写真のようなもんですかね。
まあ、そんな軽いシーンじゃない1枚スチルもありますが(笑)
ネタバレ記事とはいえ、スチル出すのはちょっと憚られるんですが…
五右衛門のこのスチル、好き(*´∀`*)
いつもの表情から想像もつかない、冷たい視線。かっこいい…!!
こういう普段見せない表情をスチルで見れるのが、いいですよねぇ。
まとめ
以上、百花百狼フルコン後の総評でした!
百花百狼は、エンド後も想像しがいがあるし、物語中の逃亡生活でも想像しがいがあると思います。
それもまた作品の良さ。適度な隙があるという。
特にエンド後。
作中の殺伐とした生活から解き放たれ、2人がどんな生活を送っているのか…
無料後日談もありますが、そこからもまた妄想が広がりング!!
実に、実に素敵な作品でありました。
この記事を書くのに、スクショを振り返りましたが…
またプレイしたくなってきました(笑)
わーみんなに会いたい!!
そんなふうに思わせてくれる作品でした。
ぜひ、あなたの百花百狼に対するコメント、お待ちしております!
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楽しみにお待ちしております♪
では、ここまでお読み頂きありがとうございました!
当ページは、株式会社ディースリパブリッシャーの「百花百狼」シリーズの画像を利用しております。
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